上越市が作成した「住まいの終活ノート」
上越市が作成した「住まいの終活ノート」

 新潟県上越市は、所有する不動産のリストや亡くなった後の処分方法などを高齢者らに書いてもらう「住まいの終活ノート」を作成した。新たな空き家の発生や、遺族が相続や遺品整理などでトラブルになるのを防ぐ狙いがある。市は「自宅の将来について家族と話し合うきっかけにしてほしい」としている。

 市建築住宅課によると、市内の空き家は2024年2月末現在で2599件。空き家情報バンクの活用などで減少傾向にあるが、放置すれば倒壊などの危険がある「特定空き家」の増加が懸念されている。

 ノートは「家を解体してほしいのか」「その場合に資金の準備はあるのか」など、所有者の意向や状況が具体的に分かるように細かく質問を設定。...

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