
満蒙開拓団の体験を語る須田一彦さん=阿賀野市山口町1
満蒙開拓団として、家族で旧満州(中国東北部)に渡った須田一彦さん(89)=阿賀野市=の講演会が、阿賀野市山口町1の水原公民館で開かれた。戦後の引き揚げで家族を失った体験などを語り、平和を守る大切さを訴えた。
戦後80年の節目に、戦中戦後の記憶を語り継ごうと、市民有志でつくる実行委員会が企画。12月上旬に開かれ、約110人が来場した。
須田さんは4歳だった1940年、教員の父と母、妹2人の家族5人で刈羽郡中里村(現長岡市小国地域)から中国吉林省に移った。敗戦後、一家は開拓団と行動を共にしたが、食べ物が乏しく薬もなく、当時1歳だった妹の春子さんと、生後1カ月の弟の征夫さんを相次いで亡くした。
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