
東京高等裁判所が入る合同庁舎
新潟水俣病第5次訴訟水俣病被害を訴える新潟市などの男女が2013年12月、国と昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償などを求め新潟地裁に提訴した訴訟。原告が水俣病かどうかや、九州に続き新潟県でも水俣病が発生したことに対する国の責任の有無が主な争点となっている。で、一部の原告を水俣病熊本県で1956年に公式確認された病気。毒性の強いメチル水銀を含む工場排水で汚染された魚介類を食べた人やその胎児が発症し、亡くなった人も多くいる。症状は手足のしびれや感覚障害、視野狭窄(きょうさく)など。外見的な異常は現れずとも、神経障害や頭痛などに悩まされ続ける人もいる。と認めず、国の責任も否定した新潟地裁判決を不服とし、原告のうち45人が5月1日、東京高裁に控訴した。水俣病と認定されず、賠償請求を棄却された19人は国と原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に、認定された26人は国に対し、それぞれ賠償を求める。
控訴審で原告は、こ...
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