
会見で控訴への思いを語る原告団長の皆川栄一さん=4月27日、新潟市中央区
新潟水俣病第5次訴訟水俣病被害を訴える新潟市などの男女が2013年12月、国と昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償などを求め新潟地裁に提訴した訴訟。原告が水俣病かどうかや、九州に続き新潟県でも水俣病が発生したことに対する国の責任の有無が主な争点となっている。で、一部の原告を水俣病熊本県で1956年に公式確認された病気。毒性の強いメチル水銀を含む工場排水で汚染された魚介類を食べた人やその胎児が発症し、亡くなった人も多くいる。症状は手足のしびれや感覚障害、視野狭窄(きょうさく)など。外見的な異常は現れずとも、神経障害や頭痛などに悩まされ続ける人もいる。と認め原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に賠償を命じ、国への賠償請求を退けた4月18日の新潟地裁判決について、原告45人が27日、控訴する方針を正式に決めた。請求を棄却された19人は国と昭和電工側に、水俣病と認められた26人についても国に損害賠償を求める。5月1日にも手続きする。
判決を受けたのは原告149人のうち審理が先行していた47人。...
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