JR西燕駅近くの第4種「花見第2踏切」=5月7日、燕市花見
JR西燕駅近くの第4種「花見第2踏切」=5月7日、燕市花見

 遮断機と警報機がいずれもなく、重大事故が起きやすいとされる「第4種踏切」が全国で約2400カ所、新潟県に45カ所残されている(2022年度末)。今年4月には群馬県高崎市で小学4年の女児が電車にはねられて死亡。新潟県内でも過去に死亡事故があった。国は第4種をなくす方針を掲げるが、単純な廃止は住民の反対があり、より安全に遮断機などを整備する場合には鉄道事業者に費用負担がのしかかるため、廃止の動きは鈍いのが実情だ。(報道部・奥村直之)

 「子どもを見かけたら『なるべく渡らない方がいいよ』と声をかける。やっぱり、危ないからね」。燕市花見にあるJR弥彦線の第4種踏切「花見第2踏切」近くに住む自営業男性(...

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