協定書を取り交わしたフェイガーの石崎貴紘CEO(右)と桑原悠町長=5月16日、津南町役場
協定書を取り交わしたフェイガーの石崎貴紘CEO(右)と桑原悠町長=5月16日、津南町役場

 脱炭素農業の取り組みの強化に向け、新潟県津南町は5月16日、農業由来のカーボンクレジットの申請手続き代行や販売を手がける「フェイガー」(東京)と包括的連携協定を結んだ。国の「J-クレジット」制度を活用して、水田から発生するメタンガスを減らす栽培方法に取り組んだ農家の収入増につなげる。

 J-クレジットは、二酸化炭素やメタンガスといった温室効果ガスの排出削減量を国がクレジット(排出枠)として認証し、取引を可能にする制度。コメ作りの過程で一時的に水田から水を抜く「中干し」の期間を1週間延ばすことで、メタン発生量を3割減らせるとして2023年、中干し期間延長が制度の対象に加わった。

 協定では、津南町...

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