第77回新潟県高校総合体育大会が5月21日、開幕し、陸上とラグビーを行った。陸上の男子走り幅跳びは、丸山開生(長岡向陵)が最終跳躍で6メートル85をマークし、頂点に立った。男子ハンマー投げは熊倉倖助(開志国際)が連覇を達成した。
女子棒高跳びは松原愛実(開志国際)が優勝。女子砲丸投げは川浦もえ(開志国際)が12メートル13で制した。
ラグビーは1回戦を行い、新潟工、長岡が準決勝に勝ち上がった。
◆男子走り幅跳び・逆転優勝の丸山開生(長岡向陵)手拍子に背中押され
観衆の手拍子に背中を押されたジャンプだった。
男子走り幅跳びの丸山開生(長岡向陵)が、2位につけて臨んだ最終跳躍で6メートル85を跳び、自己記録更新と逆転優勝を決めた。「うれしい。本当にうれしい」と笑顔で繰り返した。
5回目を終え、首位との差は11センチ。「思うように記録を伸ばせない」と焦りがあった。何か後押ししてくれるものはないかと考え、初めてスタンドに手拍子を求めてみた。
沸き起こったリズムに助走がぴたりと合い、跳んだ瞬間に「これは来た」と確信。自己記録を2センチ、そしてライバルを1センチ上回った。
中学時代は野球部で、高校から陸上を始めた。「県で優勝できるまでになるなんて」と喜ぶ。最近は助走の最初の7歩に集中することで流れが良くなり、結果につながっているという。
ただ、全国で戦うにはさらなる記録が必要だ。「まずは7メートルを超える」。インターハイ出場権が懸かる北信越大会での優勝を目指す。
(運動部・奥野郁子、写真も)
◆女子棒高跳び・優勝の松原愛実(開志国際)記録は目標届かず笑顔控えめ
女子棒高跳びを制した松原愛実(開志国際)は「うれしい」と喜びつつ、目標とした記録には届かず笑顔は控えめだった。
優勝記録は自己ベストを5センチ更新する3メートル30。2023年シーズンから助走を見直し「スピードも上がった成果が出ている」と話した。ただ、自らに課した3メートル40はクリアできなかった。「バーを意識してしまった」ことで、空中動作が乱れたという。
目標はインターハイ入賞。最終関門となる北信越大会に向け「しっかり空中動作の練習を積んで臨みたい」と気を引き締めた。
陸上(デンカビッグスワン)
【男子】
▽走り幅跳び
(1)丸山開生(長岡向陵)6メートル85
(2)田中(新潟南)6メートル84
(3)石黒(日本文理)6メートル73
(4)山崎(日本文理)
(5)宮崎(十日町)
(6)寺下(東京学館)
(7)遠藤(柏崎)
(8)大平(新潟東)
▽ハンマー投げ
(1)熊倉倖助(開志国際)56メートル84
(2)基村(新津工)55メートル48
(3)中川(新津工)55メートル18
(4)庭野(塩沢商工)
(5)諸橋(新津工)
(6)高橋(長岡商)
(7)田村(開志国際)
(8)本間(村上桜ケ丘)
【女子】
▽棒高跳び
(1)松原愛実(開志国際)3メートル30
(2)富澤(十日町総合)3メートル30
(3)長谷川(新潟)3メートル10
(4)中川(新潟第一)
(5)廣瀬(北越)
(6)松原(新潟)
(7)南(開志国際)
(8)山田(津南中教校)
▽砲丸投げ
(1)川浦もえ(開志国際)12メートル13
(2)大滝(開志国際)10メートル68
(3)島田(新潟産大付)10メートル56
(4)阿部(新潟産大付)
(5)春日(開志国際)
(6)太田(新潟南)
(7)小林(新潟産大付)
(8)佐々木(五泉)
ラグビー(新発田中央公園)
▽1回戦
長岡 36-14 下越合同
新潟工 42-3 新潟市上中越合同
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