
定例会見で質問に答える花角英世知事=5月29日、県庁
新潟県の花角英世知事は5月29日の定例記者会見で、新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の被害者団体と今後、面会して意見を聞く場を設ける意向を示した。4月の新潟水俣病第5次訴訟の新潟地裁判決後、被害者団体は花角知事に面会を要請していた。花角知事は「皆さんの今の状況や思いはうかがいたい」と述べ、日程調整を進めるとした。
花角知事と被害者団体の公式な面会は、2019年4月を最後に行われていない。5次訴訟の判決では全員救済とならず、被害者団体は...
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