新潟市民病院
新潟市民病院

 新潟市民病院は5月30日、胸の手術で合併症が生じた患者に適切な処置をせず、2023年に死亡させる医療事故が起きたと発表した。患者は新潟市外在住の10代男性(当時)で、病院側は医療ミスを認め、遺族に8369万円を支払うことで合意。市議会6月定例会に和解に関する議案を提出する。

 市民病院によると、男性は2022年12月、胸がへこみ、運動時に息切れなどを起こす「漏斗胸(ろうときょう)」の手術を市民病院で受けた。手術による合併症で、肺に穴が開き、空気が漏れて肺の外側にたまる「気胸」が生じたが、病院側は入院させて空気を抜くなどの処置を取らず、外来での経過観察とした。

 男性は改善と再発を繰り返す中で、2...

残り115文字(全文:415文字)