
芽生ちゃんの骨つぼ。知人や病院から花や手紙を贈られ「愛されていたことを実感した」と夫妻は語った=新潟市秋葉区
飼い主ならいずれ経験する、ペットの死。大切な家族の一員を失い「ペットロス」に陥る飼い主も多い。いつか訪れる別れに、どう向き合えばいいのか。経験した人や専門家を訪ね、ヒントを探った。(報道部・中山朝子)
女性(37)はトイプードルの芽生ちゃん(当時15歳)を2024年1月に見送った。女性が結婚前に飼い始め、夫の男性(40)、娘2人と15年間を一緒に過ごしてきた。
2023年夏ごろ、口の中に腫瘍があることが分かった。「せめて最期までご飯を食べられる状態にしてあげたい」と手術を選んだ。
しかし、すぐに再発。口から餌を食べられなくなり、男性が点滴を朝晩打った。痩せた姿を見ることや、治療方針の決断を迫...
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