認知症の予防や、共生社会の在り方について理解を深めた講演会=加茂市幸町2
認知症の予防や、共生社会の在り方について理解を深めた講演会=加茂市幸町2

 認知症の理解と予防をテーマにした市民啓発講演会が加茂市で開かれた。みどり病院(新潟市中央区)院長で同病院の認知症疾患医療センター長、成瀬聡さん(64)が講師を務め、国の認知症施策推進基本計画が打ち出した「新しい認知症観」も解説。誰もが自分らしく暮らせる共生社会の在り方を考えた。

 講演会は加茂市が幸町2の加茂文化会館で11月に開催し、市民ら約170人が来場した。

 予防策について、成瀬さんは糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病の管理や社会参加が大切だと説明。運動の効果にも触れ「1日5千〜7500歩の歩行が有効という報告がある」と述べた。

 また、認知症は80代後半で約4割、95歳以上で約8割...

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