
唄と三味線に合わせて踊り歩く「宵乃舞」=6月7日、佐渡市
江戸時代の鉱山町の雰囲気を残す新潟県佐渡市相川地区の京町通り周辺で6月7日、民謡「相川音頭」を踊り歩く「宵乃舞(よいのまい)」が始まった。演者と見物客は、ぼんぼりの淡い光に照らされた通りで過ごしながら、「佐渡島(さど)の金山」「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録を願った。
観光関係者などでつくる実行委員会が主催。7日は踊り手や三味線の弾き手として、島内の民謡団体や企業の関係者ら約160人が参加した。
日が暮れると、1キロほどの通りに設置された約300本のぼんぼりがともり、三味線と唄に合わせて舞がスタート。ゆっくり進む演者を囲むように観光客らが集まり、写真に収めたり、行進を眺めたりしていた。
佐渡島の金山を巡っては国連教育科学文化...
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