2020年の全中スキー大会で、気勢を上げる新潟の選手たち=長野県野沢温泉村
2020年の全中スキー大会で、気勢を上げる新潟の選手たち=長野県野沢温泉村

 「非常に残念だ」「社会的な流れで仕方がない」-。全国中学校体育大会(全中)の大幅な規模縮小が発表された6月8日、新潟県内関係者からは落胆の声が上がる一方、部活動のあり方の変化や競技人口減少の面から理解を示す声も聞かれた。

 新潟県中体連スキー専門部長の中沢覚さん(42)は新潟県から多くのオリンピアンが誕生したことに触れ、「さみしい限り。まさかなくなるとは…」と驚く。スキー全中は前年度の成績で次年度の出場枠が決まる仕組みで、「『チーム新潟』で一致団結して挑んできた大会。子どもたちにどう説明すれば…」と肩を落とした。

 国は中学校の部活動を地域のスポーツクラブなどに移行する方針で、2023年度から休...

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