
三条-柏崎工 8回三条2死二、三塁、藤家遼が勝ち越しの2点適時打を放つ=三条市パールスタ(写真映像部・大須賀悠)
[三条6-1柏崎工業]均衡を破ったのは、公式戦で初めて4番に座った三条の主将、藤家遼の一振りだった。「投手が頑張っている中で、点を取ることができて良かった」と笑顔を見せた。
1-1で迎えた八回、2死二、三塁の好機で打順が回ってきた。四回から七回は三者凡退が続き、相手に流れが行きそうだった。
自身も前の打席は迷いがあり、本来の打撃ができなかった。「今回は思い切り振ろう」。外角高めの球をはじき返すと中前に落ち、勝ち越しの2点適時打となった。主将の一打でチームに勢いが付き、この回一挙5点を奪った。
春の大会は5番を打っていたが、「人望があり、チームのためにすべてをなげうつ」(平澤周太郎監督)姿勢が評価され、夏は4番になった。この日は三回にスクイズを決める活躍も見せた。
捕手として、主将としてチームを引っ張る。昨夏、先輩がけん引し43年ぶりとなるベスト8入りを果たした。「目標は甲子園。最低でも2年連続8強に入る」と力強く語った。
(三条総局・武田裕朗)
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