長岡まつり大花火大会の復興祈願花火「フェニックス」への思いを語る歌手の平原綾香さん=大阪市
長岡まつり大花火大会の復興祈願花火「フェニックス」への思いを語る歌手の平原綾香さん=大阪市

 日本三大花火の一つとされる「長岡まつり大花火大会(長岡花火)」が、新潟県長岡市で8月2、3日に開かれる。目玉の一つが「復興祈願花火フェニックス」。信濃川沿いの2キロにわたり、約5分間上がり続ける花火が、視界を埋め尽くすような”フェニックス”を出現させる。2004年の中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。を機に生み出され、復興への祈りと支援への感謝の気持ちが込められた特別な花火だ。

 打ち上げの最中には、歌手の平原綾香さん(40)の「Jupiter(ジュピター)」が流れる。中越地震後に被災者を勇気づける応援歌として、ラジオ番組に多くリクエストされたことなどから、テーマ曲となり、現在まで続いている。平原さんにフェニックスへの思い入れを聞いた。

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 今年は中越地震から20年。...

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