新潟市水道局の中庭の植樹予定地=8月8日、新潟市中央区
新潟市水道局の中庭の植樹予定地=8月8日、新潟市中央区

 新潟市水道局の男性職員=当時(38)=が2007年に自殺した問題で、遺族と市水道局が再発防止策の一つとして、新潟市中央区の水道局敷地内への植樹で合意したことが8月8日、分かった。キンモクセイを植え、経緯を伝える表示板なども設置して問題の風化を防ぐ考えだ。

 遺族と水道局は、水道局側の過失を認定した2022年11月の新潟地裁判決後、再発防止策を協議してきた。遺族は慰霊碑の設置を求めたが、水道局側は宗教活動に関する内規などを理由に植樹を提案し、7月中旬に大筋で合意した。

 双方によると、キンモクセイは「正風(しょうふう)のき」と名付ける。亡くなった男性の名前から1字を取り、正しさや風通しの良さなど職...

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