台風5号は8月12日、東北の太平洋側から上陸し、横断する見通しだ。気象庁は11日、暴風を伴い記録的な雨量になる可能性があるとして、大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫、低地の浸水に厳重な警戒を呼びかけた。青森、岩手、宮城3県では線状降水帯が発生し、大雨災害のリスクがさらに高まる可能性がある。

 台風が最初に上陸した場所が東北の太平洋側だったのは1951年の統計開始以降、2016年台風10号と21年台風8号の2度だけ。今回の台風5号では、太平洋側の自治体が上陸前から避難指示を出したほか、交通機関の乱れも見込まれるなど、市...

残り648文字(全文:948文字)