
後藤謙次氏
岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬について、政治ジャーナリストで新潟日報客員論説委員の後藤謙次氏(74)は、突然の不出馬表明の背景や今後の展望について次のように語った。
このタイミングでの表明は、追い込まれての面がある。8月20日に総裁選の日程が決まり、一色となっていく中で態度を表明しないと責任回避、敵前逃亡と言われる。
岸田首相が何より恐れたのはたとえ続投できたとしても、その後の衆院選で野党に転落することだ。(自民が初めて下野した)1993年の宮沢喜一内閣の二の舞を避けたいとの思いが強かった。
再選はできたと思うが、カギを握る麻生太郎副総裁から支援の確約が得られなかった可能性はある。現職が決...
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