定例記者会見で衆院選の結果について見解を述べる花角英世知事=11月1日、県庁
定例記者会見で衆院選の結果について見解を述べる花角英世知事=11月1日、県庁

 10月27日投開票の衆院選で、新潟県内では5小選挙区の議席を立憲民主党が独占し、自民党は県関係の衆院議員が公示前の7人から比例北陸信越ブロックの2人に激減した。初当選から政権与党の自民、公明両党の支援を受けてきた花角英世知事は県政運営に「影響はない」とする一方、存在感を増した立民国会議員団は「もっとこちらを見て」とけん制。県庁内には自公重視の立ち位置を微修正する可能性を指摘する声もある。

 10月30日に県庁で行われた衆院選県内小選挙区の当選証書授与式。代理出席の黒岩宇洋氏(3区)を除く西村智奈美(1区)、菊田真紀子(2区)、米山隆一(4区)、梅谷守(5区)の4氏が出席し、決意を新たにした。自民議員の姿がないのは、民主党政権が誕生した2009年以来、実に15年ぶりだ。

 終了後、自民の支援を受ける花角知事との関わり方を報道陣に問われると、菊田氏は「花角さんは『県民党』と言って選挙に出た。自民ばかりをちやほやせず、私たちとも向き合ってほしい」とくぎを刺した。

 今回の衆院選では政権与党で「国とのパイプ役」を自認した自民候補が相次ぎ落選。花角知事は11月1日の定例記者会見で、政治的影響について「国政選挙なので県政に直接影響はない」ときっぱり。「各省庁への働きかけは私自身、直接やっている。それがむしろ普通だ」と淡々と述べた。

衆院選の県内小選挙区で当選した立憲民主党の衆院議員。右から西村智奈美氏、菊田真紀子氏、米山隆一氏、梅谷守氏=10月30日、県庁

▽県議会はどう見る?「県政への影響は…」

 過去の知事も、その時々の情勢で政党との距離感を測ってきた。

 2004年から...

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