インタビューに答える元公明党国会対策委員長の漆原良夫氏
インタビューに答える元公明党国会対策委員長の漆原良夫氏

 衆院選で与党過半数割れとなり、自民、公明両党の連立政権は少数与党になった。政権の座は守っても、国会運営は神経を使うことになる。率直な物言いで与党のご意見番とされた元公明党国会対策委員長の漆原良夫氏(79)=新潟県燕市出身=は今の永田町をどう見ているのか。長期1強政権に慢心してきた自民に活を入れ、国会運営では与党が4割、6割は野党の言い分を取り込む「シブロク」精神を今こそ思い出せと語った。(報道部・長野清隆)

-政権与党が過半数割れになった要因は何ですか。

 「物価高騰で国民生活が大変なのに与党が手を打っていないじゃないかという国民の不満がマグマのようにたまっていた。閉塞(へいそく)感もあった。そ...

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