津波からの避難について議論が交わされた県の防災対策検討会=9月4日、県庁
津波からの避難について議論が交わされた県の防災対策検討会=9月4日、県庁

 能登半島地震の災害対応を踏まえた課題を検証するために新潟県が独自に設置した「防災対策検討会」が9月4日、県庁で開かれた。津波が発生した能登半島地震では、沿岸部以外の住民も一斉に車で避難して渋滞が起きたことを踏まえ、専門家から車と徒歩の避難を両立させるためのメッセージが必要だとの意見が出された。

 会合は非公開。終了後に座長の関谷直也東大大学院教授が取材に応じた。

 県が行った市町村への聞き取りによると、津波のハザードマップが十分に活用されず、津波浸水想定区域外の住民が避難した事例も多かった。その結果、渋滞が発生し、本来避難すべき沿岸部の住民が避難できなかった。

 会合では、日本海側の津波は到達時間...

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