選挙戦最終日、市議と共に手を振って支持を訴える磯田達伸氏=10月5日、長岡市
選挙戦最終日、市議と共に手を振って支持を訴える磯田達伸氏=10月5日、長岡市

 10月6日に投開票された新潟県長岡市長選は、現職の磯田達伸氏(73)が新人の高橋宏幸氏(55)を下し、3選を決めた。市議の多くが支える組織戦を展開し、支持層を手堅く固めた。高橋氏陣営は、磯田氏に不満を持つ勢力が結集し、1万7千票余りの差まで詰めたが、有権者の関心を高められずに敗れた。

 磯田氏の3選への道のりは平たんではなかった。

 元キャリア官僚で、国際会計事務所で働いた経歴も持つ高橋氏が出馬表明した2024年4月下旬から、さかのぼること1カ月。高橋氏を支持する関係者は「外堀を埋めたい」と声を潜め、現職を不出馬に追い込むもくろみを明かした。磯田市政には戦災資料館の移転整備などを巡り、市議会で不...

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