「政治とカネ」の問題を対立軸に論戦が繰り広げられた衆院選の新潟県内5小選挙区では、自民党と立憲民主党の事実上の全面対決となった。各選挙区の戦いの跡をまとめた。(候補者は敬称略)
◆1区・西村智奈美 支持幅広く浸透

立憲民主前職の西村智奈美(57)が、次点の自民前職の塚田一郎(60)に約3万8千票の差を付け、7選を果たした。
県連代表の西村は連合新潟や野党系県議、市議らと連携して活動。「裏金問題にけじめをつける」と訴え、立民支持層を固めた。格差是正や物価高への対応も訴えて、他の野党支持層も取り込んだ。新1区に加わった佐渡市などでも支持を広げ、地盤だった新潟市中央区、東区で突き放した。
塚田は参院議員時代の後援会を中心に自民の県議...
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