新潟県庁
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 新潟県は10月25日、2025年で新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。の公式確認から60年となるのを前に、関連する式典や事業について検討する実行委員会を設置すると発表した。新潟水俣病の被害者団体や県、環境省などで構成し、初会合は11月1日に開く予定。

 被害者団体から要望があったことや、公式確認50年の事業も実行委で検討した経緯を踏まえ、設置を決めた。

 「新潟水俣病被害者の会」など六つの被害者団体のほか、県や環境省、原因企業の昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)、流域自治体の担当者などがメンバーとなり、式典や関連事業の内容などについて検討していく。

 被害者団体側は、60年の節目に開催される式典に、環境大臣の出席を...

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