帝京長岡-新潟明訓 後半終了間際、決勝点を決めた新潟明訓のFW田代蓮翔(中央)に集まる選手たち=長岡市(長岡支社・中里一也)
帝京長岡-新潟明訓 後半終了間際、決勝点を決めた新潟明訓のFW田代蓮翔(中央)に集まる選手たち=長岡市(長岡支社・中里一也)
延長戦後半、勝ち越しゴールを決めた開志学園JSCの阿部日夏太=11月02日、長岡ニュータウン運動公園サッカー場
後半終了間際にゴールし、喜ぶ新潟明訓の選手ら=11月2日、長岡ニュータウン運動公園サッカー場

 [サッカー高校選手権新潟県大会・準決勝]新潟明訓は「最強世代」との呼び声が高かった帝京長岡に一歩も譲らなかった。攻撃でも守備でも、相手に激しく体をぶつけ、粘り強くボールを追った闘争心が勝った。主将のFW斎藤瑛太は「やってきたことが報われて良かった」と涙を流した。

 ボールを奪って、素早く相手陣地へ侵入するプランがはまった。体を張り、何度も大きくクリアしたDF勝天嶺は序盤から手応えを感じ、「全然やれる。きょう絶対勝てるな」と確信した。

 地響きのような歓声に会場が沸いたのは、終了直前のラストプレー。途中出場の1年生のFW田代蓮翔が、左からのボールをダイレクトで合わせた。「3年生とまだ一緒にやれると思ったらうれしい」と笑顔を見せた。

 勝、田代は帝京長岡の下部組織「長岡JYFC」出身でこの日にかける思いは特別だった。「帝京長岡には絶対に負けたくなかった。本当に良かった」と2人は口をそろえた。

 「まだ何も成し遂げていない」と斎藤主将。悲願の9年ぶりの頂点へあと一つだ。

(運動部・山崎祥吾)

◆開志学園JSCのFW阿部日夏太、驚異の2戦連続ハットトリック

 開志学園JSCのFW阿部日夏太は...

残り344文字(全文:806文字)