
鳥インフルエンザ対策本部会議=11月5日、県庁
新潟県は11月5日、胎内市の大規模養鶏場で高病原性鳥インフルエンザA型インフルエンザウイルスが引き起こす鳥の病気。致死性が高く、冬に発生しやすい。感染が判明した農場ではまん延を防ぐため全ての鶏を殺処分する。農林水産省によると、2022年10月〜23年4月に26道県で84例を確認し、過去最多となる計約1771万羽が殺処分対象となった。この結果、冬場に需要が高まる鶏卵の価格が高騰した。農水省は、日本で人が鶏肉や鶏卵を食べて感染した例はないとしている。が疑われる事例が確認されたと発表した。簡易検査をした10羽中9羽から陽性反応が出た。遺伝子検査で陽性が確認されれば、6日午前8時にも採卵鶏の全約35万羽の殺処分を始める。高病原性であれば今季、県内の養鶏場で2例目、全国で5例目となる。
県によると11月5日午前9時過ぎ、この養鶏場から下越家畜保健衛生所に、五つあるうち一つの鶏舎で死亡羽数が増加しているとの通報があった。簡易検査で陽性反応が出た。
県はこの養鶏場からの鶏の搬出を制限した。周辺で100羽以上を飼育する養鶏場は、半径3キロ以内の移動制限区域に2カ所、半径10キロ以内の搬出制限区域に10カ所ある。県によるといずれも11月5日午後5時時点で異常は確認されていない。
遺伝子検査で陽性となった場合、...
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