高い技術と瞬時の判断力

 コートの状況を的確に判断し、攻撃をつかさどる-。バスケットボールのポジションの一つ、ポイントガード(PG)。Bリーグ1部(B1)の千葉をけん引する富樫勇樹(26)=新発田市出身=は、国内屈指のPGの一人だ。男子日本代表でも活躍し、21年ぶりのワールドカップ(W杯)アジア予選突破に大きく貢献した。来夏の東京五輪でも代表入りが期待される。富樫が務めるPGの役割とその魅力を探る。(運動部・鶴巻新也、渡辺隼人、グラフィックスは整理部・佐藤仁)

試合中に富樫(写真中央)が見渡すコート=東京の青山学院記念館

 「PGはコート上の監督」。富樫は、新発田市の東豊小1年でバスケを始めたころから慣れ親しむポジションを、こう表現する。

 「1番」とも呼ばれるPGはフロアを見渡し...

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