カヌー競技の種目は多彩だ。2016年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得し脚光を浴びた羽根田卓也(32)はゲートを通過しながら川を下るスラローム種目。一方、新潟県のエース、當銘(とうめ)孝仁(27)=三条市スポーツ協会・沖縄県出身=は流れのない直線レーンで順位を競うスプリント種目で東京五輪出場を目指している。流れの有無、パドルの種類、艇(船)の形状、乗員の人数で分類されるカヌー競技。當銘のスプリント種目を中心に、魅力を紹介する。(報道部・中村茂雄)
バランスと駆け引きの妙
スラローム、スプリントともに、ブレード(水かき)が片端にあるパドルで進むカナディアン種目と両端にあるパドルを使うカヤック種目の二つに分類される。...
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