開幕まで約4カ月に迫った東京五輪。新潟県関係では、セーリング男子RSX級の富沢慎(柏崎市出身)、マラソン男子の服部勇馬(十日町市出身)が出場を決め、ほかの有力選手も予選突破、代表入りに向けて、全力で戦っている。選手が今やるべきことは何か。大一番での心構えとは。本県オリンピアンが、東京大会を目指すアスリートにエールを送る。

体操・金メダル8個 加藤澤男さん(73)

栄光へ「失敗食いつぶせ」

1972年ミュンヘン五輪

 日本最多の金メダル8個獲得。体操男子個人総合で史上3人目の2連覇。団体総合は日本の3連覇に貢献した体操界のレジェンドは、間近に迫った大舞台へ「練習から手が生え、足が生えているのがスポーツ選手。東京五輪まで選手は余計なことを考えている暇はない」と期待を込めて叱咤(しった)激励...

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