専門性生かしスタッフ一丸

 7月の競泳世界選手権(韓国)日本代表に新潟医療福祉大水泳部の水沼尚輝と佐藤綾が初選出された。日本の競技力向上を担う東京・国立スポーツ科学センター(JISS)をモデルに、理学療法士、栄養士ら医療系大学ならではの人材を生かし、躍進を遂げた。高校時代にトップに立てなかった選手たちを花開かせたのは就任15年目、下山好充監督(47)の「ミニJISS」構想。約10人のサポートスタッフのチームワークで東京五輪への選手輩出を目指す。(報道部・中村茂雄、グラフィックスは整理部・佐藤仁)

 「おそらく練習回数は日本で一番少ない。でも陸トレを日本で一番重視していると思う」。水泳の強化は従来、泳ぎの量が重視されていた...

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