現在地での建て替え方針が明らかになった鳥屋野運動公園野球場=12月2日、新潟市中央区女池南3
現在地での建て替え方針が明らかになった鳥屋野運動公園野球場=12月2日、新潟市中央区女池南3
能登半島地震の影響で被害を受けた鳥屋野運動公園野球場=1月19日
新潟市中心部のスポーツ施設立地エリア

 新潟市は、建て替え方針を示し立地を検討していた鳥屋野運動公園野球場(新潟市中央区)について、現在地で建て替える意向であることが12月2日、分かった。野球場を巡っては、市の有識者会議が鳥屋野潟南部エリアへの移転が望ましいと提言していた。市としては周辺に与える渋滞の影響や費用面を重視し、現在地を選んだとみられる。

 鳥屋野潟北部エリアにある鳥屋野球場は築約60年と老朽化している。加えて、1月の能登半島地震では液状化によってグラウンドがひび割れるなど、使用できない状態が続いている。

 新潟市は2023年、政令市にふさわしいスポーツ施設の在り方を議論する有識者会議を設置。会議は24年3月、ハードオフ・エコスタジアムのサブ球場という位置付けで「鳥屋野球場は鳥屋野潟南部エリアに移転して新築する方向性が望ましい」とする提言書を出していた。

 提言とは異なり、市が現在地での建て替えを選んだのは、...

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