サポーターにあいさつするDF堀米悠斗(右)と早川史哉。堀米の目には涙が光った=埼玉スタジアム
サポーターにあいさつするDF堀米悠斗(右)と早川史哉。堀米の目には涙が光った=埼玉スタジアム
必死にクリアするDF堀米悠斗(右)と早川史哉=埼玉スタジアム

 [浦和0-0新潟]0-0のまま、試合終了を知らせるホイッスルが鳴り響いた。その瞬間、新潟のJ1残留が決まり、主将のDF堀米悠斗の目には涙があふれた。「ほっとした。自力で決めたかったので、みんなの顔を見たら、自然と出てきた」

 引き分け以上で自力残留が決まる最終節。何が何でも失点しないことが重要だった。

 しかし、後半9分、絶体絶命のピンチが訪れる。シュートを防ぐために飛び出したGK小島亨介が、ボールをはじいた後に転倒。すかさず相手がゴールを狙いにきたが、堀米とDF早川史哉が食い止めた。

 「やれることは全部やろうと思っていた」と堀米。両足がつって交代するまで、限界を超えて走り続けた。7月以来の公式戦出場となった早川は、その後もピンチの芽をつんだ。苦難のJ2時代を知る選手たちが新潟の危機を救った。

 今季の新潟は...

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