新潟県新発田地域振興局
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 新潟県新発田地域振興局農村整備部の官製談合事件に関し、県議会12月定例会の総務文教委員会で12月11日、未来にいがたの大渕健氏(新潟市西区)が「県民から疑念を持たれている。徹底的な調査が必要」と、事件を受けて県が設置した有識者会議で刑事裁判の記録なども確認し、真相を究明するよう求めた。県は「(有識者会議は)事実関係を把握できている」とし、さらに踏み込んだ調査は不要との考えを示した。

 業者に予定価格などを漏らしたとして当時の県の部長らが逮捕された官製談合事件で、県はこれまで「引き継ぎはない」と、組織的関与を否定してきた。新潟日報社が入手した県の内部調査記録には「『A氏(原文は業者の実名)が相談に来るから乗ってやってくれ』という引き継ぎはあった」との記載があった。

 委員会で...

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