新潟県教育委員会は12月19日までに、11月に追加募集として初めて行った秋の教員採用試験について実施状況を明らかにした。六つの出願枠のうち、小学校教諭、中学校教諭の「英語」、高校教諭の「国語」と「英語」で採用予定数を確保したものの、中学校教諭の「国語」で11人、特別支援学校教諭で8人が不足となった。

 県教委では2024年度、教員のなり手不足に対応するため、小学校教諭で採用試験の実施を早めたほか、1次検査を2回行った。だが、小学校教諭の出願倍率は前年度から0・5ポイント低下して1・4倍にとどまるなど、出願者数が少なかった。

 加えて小学校教諭の合格者267人のうち辞退した人が70人に上り、近年の50〜60人ほどの辞退者より多くなった。こうした状況を踏まえ、異例となる秋の採用試験に踏み切った。

 今回は採用予定数を小学教諭で30人程度、中学と高校教諭の「国語」「英語」で若干名、特別支援学校教諭で40人程度とした。いずれも新潟市立の学校は除く。

 県教委によると、合格者はそれぞれ小学教諭が55人、中学教諭「国語」が11人、中学教諭「英語」は11人、高校教諭「国語」が9人、高校教諭「英語」が5人、特別支援学校は26人だった。県教委は「臨時試験だった」として出願者数は公表していない。

 採用予定数に達しなかった...

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