柏崎市駅前2にある老舗ラーメン店の「そばよし」が3日、閉店した。創業52年の名店で、地元はもちろん、県外からも絶大な人気を誇ってきた。閉店を告知してから約1カ月間は、別れを惜しむ客が殺到し、大行列ができた。店主の西村伯和(はくわ)さん(79)は「本当に感謝の気持ちでいっぱい。もうやり切った」と晴れ晴れした表情で語った。
冷たい雨となった3日。開店の1時間以上前から約70人が列を作り、列は1日を通して絶えなかった。日が暮れて暗くなった午後6時、最後の客が店を後にしてのれんが下ろされ、半世紀を超える営業に終止符を打った。
そばよしは1973年にオープン。妻の文子さん(79)と知人の今井佐代子さん(66)の“三本柱”で店に立ち続け、客足は常に好調だった。定休日の火曜と元日以外はほぼ、店を開け続け、客の胃袋を満たしてきた。
「体の限界が来る前に終えたい」という伯和さんの意向から、10月1日に閉店の知らせを掲示。交流サイト(SNS)や口コミですぐさま広まり、日を重ねるごとに行列が長くなっていった。あまりの客の多さに麺の仕入れ量が不足し、1週間もたたないうちに、夜間の営業ができなくなった。待ち時間が3時間を超えることも、当たり前になった。
手伝いも含めたスタッフ総出で約1カ月間、...
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