今季限りの営業となるぶどうスキー場。年末年始には多くの人が訪れた=村上市蒲萄
今季限りの営業となるぶどうスキー場。年末年始には多くの人が訪れた=村上市蒲萄

 新潟県村上市蒲萄にある「ぶどうスキー場」が、今シーズン限りで営業を終える。閉業を惜しむ多くの来場者でにぎわい、2024年末からの7日間で、昨季全体の3分の1に当たる1800人超が来場。スキーヤー、スノーボーダーは雪を巻き上げ、パウダースノーを満喫した。

 ぶどうスキー場は旧朝日村が1988年度に開業した。市町村合併後は村上市内唯一のスキー場として親しまれてきたが、近年は雪不足などもあり来場者が減少。昨季の来場はピーク時の4分の1、約5200人にとどまった。リフトの老朽化、従業員の確保の難しさなどもあり、村上市は今季限りでの閉鎖を決めた。

 今季は少雪のため、予定よりも5日遅れて2024年12月30日にオープンとなったが、村上市によると、25年1月5日までに1800人超が訪れた。市観光課の田中章穂(あきお)課長は「昨季と比べて1日当たりの来場が多い。ラストシーズンということに加え、天候も比較的よかったので、多くの人に訪れてもらえた」とする。

 1月5日に親子でスノーボードを楽しんだ村上市の来場者(45)は「スタッフも気さくでまさにローカルゲレンデ。何十年も通ったので名残惜しい」と残念そうな様子。この来場者の息子(11)も「コースも多くていいスキー場。なくなってほしくない」と惜しんだ。

 営業は3月9日まで。最終日には大抽選会を開催するほか、2月2日には雪上宝探しやじゃんけん大会などのスノーフェスティバル、2月16日にはゆるキャラを集めたイベントを開催する。...

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