「妖精の館」を中心に、たくさんの空き缶アートが並ぶ個展会場=柏崎市高柳町岡野町
「妖精の館」を中心に、たくさんの空き缶アートが並ぶ個展会場=柏崎市高柳町岡野町

 雪深い新潟県柏崎市高柳地域に、「おとぎの国」が現れた。大小さまざま、500点以上のお城や飛行機、音楽隊が迎えてくれる。材料は全てアルミの空き缶や王冠などだ。造形作家の津田のぼるさん(78)=千葉県船橋市=が作品を展示。「廃材を使ったアートの楽しさを見てほしい」としている。

 津田さんは東京造形大学を経て上越教育大学大学院を修了した。千葉県で小学校の校長を務め、空き缶を使ったリサイクルアートに熱中。現在は千葉県内の美術館で常設展を持つほか、各地で個展を開いている。

 柏崎市高柳町岡野町のギャラリー「グルグルハウス高柳」の今井伸治さん(69)と知り合いで、グルグルハウスでも個展を開くことになった。

 今回展示されている作品は、菓子やジュースのアルミ缶をくっつけたり、穴を開けたりした後に絵の具で色を付け、全て手作りで仕上げた。高さ2メートルを超す自慢の「妖精の館」は、3〜4カ月かけて作ったという。

高さ5センチほどの「妖精の国のミュージシャン」
精巧に作られた兵隊

 「妖精の国のミュージシャン」は5センチほどの...

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