
野菜や果物を手軽に調理できる「フルベジ」シリーズの製品=三条市西大崎1
包丁などの製造を手がける下村工業(新潟県三条市)は、自社のプラスチック成型技術を生かし、野菜のスライサーなど調理器具を生産している。プロのような仕上がりを追求する「プログレード」、楽しく調理できる「フルベジ」の両シリーズはスタートから10年が経過し、多くのユーザーに愛用されている。
下村工業は1874年に鍛冶屋として創業し、1957年に会社設立。先進的だったステンレス製包丁の生産を始め、包丁以外のキッチンツールに進出し、さらにフードプロセッサーにも刃を供給するようになった。
90年にはプラスチック樹脂成型ラインを本格稼働。新商品の試作から製造、販売まで一貫対応できる体制が整った。刃物とプラス...
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