蒲原宏さん=2016年6月、新潟市
蒲原宏さん=2016年6月、新潟市

 新潟県立がんセンター新潟病院の副院長を務めた医師で俳人の蒲原宏(かんばら・ひろし)さんが3月3日午後7時58分、病気のため新潟市内の病院で死去した。101歳。新潟市出身。通夜は5日午後7時から、葬儀は6日午前10時半から、いずれも新潟市中央区西堀通10番町1618番地の蒲原浄光寺本堂で。喪主は妻の乃夫子(のぶこ)さん。

 新潟医科大(現新潟大医学部)医学専門部卒。元海軍軍医。県立がんセンター新潟病院で整形外科部長、副院長を歴任し、1989年3月に退任した。医学生時代から俳人の中田みづほ、高野素十らの指導を受け、俳人としても活躍。「蒲原ひろし」の俳号で俳誌「雪」を主宰した。医学史研究にも打ち込み、「整骨・整形外科典籍大系」を完成させた功績などで84年に新潟日報文化賞を受賞した。軍医時代の戦争体験を本紙などに語ってきた。

 随筆集「新潟うき世話」など著書多数。