
日本、香港、台湾、マレーシアの4カ国で行われた予選を勝ち抜いた理美容師が出場するヘアデザインコンテスト「id2024」の決勝大会が2月中旬、東京都内で開かれた。創造性と技術力を競うクリエイティブ・デザイン・アワードは、レディースモデルとメンズモデルの2部門があり、新潟県から3人が出場した。流行を察知する力も問われた大会の様子をリポートする。
ヘアサロン専売品のルベルが主催する大会「id2024」のクリエイティブ・デザイン・アワードには国内外から約270人がエントリー。予選審査を勝ち抜いた各部門18人が決勝のステージに立った。
レディースモデル部門には、SNIPS LOHAS(新潟市西区)の店長、友野祥さん(34)と副店長の須山さゆりさん(35)の2人が出場。ともに2度目の決勝の舞台に立った。メンズモデル部門には、初挑戦で決勝に進出したSNIPS DOES(新潟市中央区)のTAIGAさん(26)が挑んだ。

決勝のテーマはレディースモデル部門が「ロマンチック・フィーリング〜情緒的で甘美な空気感〜」、メンズモデル部門が「エフォートレス・エレガンス〜気負わない上品さ〜」。競技は30分間。出場者がそれぞれテーマを解釈し、カットとスタイリングでモデルの個性を生かすデザイン表現を行った。
大会には、多くの理美容関係者が詰めかけ、会場はすれ違いが困難なほどごった返した。競技が始まると、出場者は一心不乱にモデルと向き合い、磨き上げた技術を披露した。
友野さんは、6年以上の交流があるモデルと挑戦。無垢(むく)なイメージに加え、大人の上品さとおしゃれ感を表現。長年担当しているからこそ分かるモデルの「今」の魅力を引き出した。


須山さんは、...
残り911文字(全文:1631文字)