不登校の児童生徒が増加する中、新潟市教育委員会は、子どもたちが校内で安心して過ごすことができる空間「スペシャルサポートルーム(SSR)」の設置促進に力を入れている。利用から再登校や教室復帰につながったケースも多いといい、学校関係者は「教室に入りづらい子どもたちにとって重要な居場所になっている」と話す。市教委はさらなる拡充を図っていく方針だ。

(報道部・小出秀)

 市教委によると、2023年度に市立小中学校を30日以上欠席した不登校の児童は889人、生徒は1391人の計2280人に上り、11年連続で増加。2千人を超えたのは初めてとなった。

 市教委は近年に急増している背景として、保護者の学校に対する...

残り976文字(全文:1276文字)