
上越市役所
新潟県の上越市議会3月定例会の一般質問が17日、始まった。市の貯金にあたる財政調整基金の残高について、中川幹太市長は、地震や豪雪などへの対応で取り崩しが多額となっており、現行の財政計画通りに歳入歳出が推移した場合、計画最終年度の2030年度には枯渇する状況だと明らかにした。市長は「災害など不測の事態への対応や計画に沿った財政運営にも影響が及ぶ」と危機感を示し、収支の見直しに注力する考えを示した。
23〜30年度を計画期間とする現行の財政計画では、25年度末の財調残高は約63億5千万円、30年度末は約35億円としていた。ただ、能登半島地震や物価高騰対策などで取り崩した結果、財調残高は25年度当...
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