鮭の稚魚を放流する十日町市立田沢小3年生=十日町市
鮭の稚魚を放流する十日町市立田沢小3年生=十日町市

 鮭の遡上(そじょう)する環境を守ろうと、新潟県十日町市立田沢小学校3年生らが、十日町市のJR東日本信濃川発電所宮中取水ダムで鮭の稚魚約2万3千匹を放流した。子どもたちは1匹でも多く元気に戻って来てほしいと願い、送り出していた。

 中魚沼漁業協同組合とJR東日本が2009年度から毎年取り組んでおり、16回目。2025年は3月13日に行った。田沢小児童34人を含む約80人が参加した。

 放流前に、漁協の村山徹代表理事組合長(81)が「昨年は鮭の捕獲量が全国的にすごく減った。宮中取水ダムでは59匹だった」と説明。原因として海水温の上昇などを挙げ、「縄文時代から続く鮭と人のつながりを切らないように、皆さ...

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