
トークイベントで「道くさラララ♪」を紹介する小黒美津子さん(左)=佐渡市相川中京町
一つのテーマについて、新潟県の佐渡島に暮らす10人がつづったエッセーを収録した小冊子が不定期で発行されている。その名も「道くさラララ♪」。紙媒体を手に、大人も道草をするように「立ち止まって考える時間を持ってほしい」と新穂地区の小黒美津子さん(41)が2024年夏に創刊し、これまで3号を発行。1篇1200字余りの文章で、それぞれが胸の内を赤裸々に表現している。
SNSの閲覧や発信が好きな小黒さん。だが、SNSの文章は読み返すことが少なく、情報が流れていってしまう感覚があった。「(紙媒体に)書き残すことで、自分の中にとどめたい」と考え、24年春、知人の協力で制作に着手した。
小黒さんは新潟市出身...
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