用水路建設のために現地の住民と一緒に石を運ぶ中村哲さん=日本電波ニュース社提供
用水路建設のために現地の住民と一緒に石を運ぶ中村哲さん=日本電波ニュース社提供

 アフガニスタンで病や飢えに苦しむ人を支え続け、2019年に銃撃で亡くなった医師の中村哲さん。その生きざまを追うドキュメンタリー映画「荒野に希望の灯をともす」の自主上映会を新潟県内各地の市民団体が開いている。中村さんは医療支援にとどまらず前代未聞の用水路工事を主導し、砂漠を豊かな農地に変える「奇跡」を起こした。配給するシネマとうほく(仙台市)の髙澤保崇さん(62)=新発田市出身=は「とにかく感動的で、平和を考えることにつながる作品」と来場を呼びかけている。

 中村さんは73歳で凶弾に倒れるまで35年にわたり、アフガニスタンとパキスタンで活動。診療所の開設に尽くしたが、干ばつによる飢餓で多くの人々...

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