青森県で最大震度6強を記録した8日の地震で、津波の第1波到達前後に各地で避難する車による渋滞が発生していたことが、13日、住民への取材と、位置情報を活用した人流データの分析で分かった。最大規模の津波浸水想定区域内で渋滞していた場所もあり、巨大地震が発生した際の避難の難しさが浮き彫りになった。
避難は「原則徒歩」とする自治体は多いが、高台まで距離がある住民や、高齢者や障害者にとっては車での移動が不可欠な場合もある。冬季は寒さも深刻だ。状況に応じた避難方法の整備や、渋滞の懸念を踏まえたルートの確保が求められる。
人流データはソフトバンクグループのアグープ社の協力で分析。同社は利用者の同意を得たス...
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