
合併による1市1火葬場の方針のもと、2012年に供用開始となった糸魚川市斎場(上)と、地元要望により存続となった能生火葬場(下)
県内現役市長では最多当選で、糸魚川市長を5期20年務めた米田徹市長(76)が退任する。2005年、旧糸魚川、能生、青海の1市2町による合併で始まった新市の歩みと自身の任期は重なり「地域の一体感醸成に一番力を注いだ」と総括する。一方、人口減少の加速などには苦慮し「やり残したことは多い」と自己評価も語った。13日に告示となる糸魚川市長選にはいずれも新人で市議の伊藤麗氏(34)、元教員の久保田郁夫氏(67)、市議会副議長の横山人美氏(59)の3氏が無所属での出馬を表明。三つどもえとみられる戦いを前に、長期市政が残した課題を探る。
今年3月中旬、糸魚川市民会館ホールは関係者約300人の人であふれた。...
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