糸魚川総合病院に出向き地域医療を守るためのさらなる協力を職員に強く訴えた米田徹市長=2024年12月、糸魚川市竹ケ花
糸魚川総合病院に出向き地域医療を守るためのさらなる協力を職員に強く訴えた米田徹市長=2024年12月、糸魚川市竹ケ花

 県内現役市長では最多当選で、糸魚川市長を5期20年務めた米田徹市長(76)が退任する。2005年、旧糸魚川、能生、青海の1市2町による合併で始まった新市の歩みと自身の任期は重なり「地域の一体感醸成に一番力を注いだ」と総括する。一方、人口減少の加速などには苦慮し「やり残したことは多い」と自己評価も語った。13日に告示となる糸魚川市長選にはいずれも新人で市議の伊藤麗氏(34)、元教員の久保田郁夫氏(67)、市議会副議長の横山人美氏(59)の3氏が無所属での出馬を表明。三つどもえとみられる戦いを前に、長期市政が残した課題を探る。

 4年前、2021年の糸魚川市長選選挙公報にはこんな言葉がある。「市内...

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