2025年度の入試を行う新潟市内の県立高。高校授業料無償化の対象が拡充される中、県立高でも特色のある学びの提供が求められている=新潟市中央区
2025年度の入試を行う新潟市内の県立高。高校授業料無償化の対象が拡充される中、県立高でも特色のある学びの提供が求められている=新潟市中央区

 高校授業料の無償化対象が2025年度から段階的に拡充される。学費が高いイメージの私立高進学をためらっていた家庭や子どもも進路選択の幅が広がるとの声がある。一方、全国に先駆けて無償化対象を広げた東京都などでは「公立離れ」が進むなど、学校経営や統廃合に影響を与える可能性も。県内の保護者や教育関係者からは、地域や公私の違いで教育環境に格差が生まれないよう求める意見も上がった。

 「ママ友とも常々、費用がかからない公立に行ってもらいたいねと話していた。子どもにとっても選択肢が増えるので、すごくいい」。再来年に受験を控える中学2年の娘がいる新潟市西区の女性(45)は無償化を歓迎する。

 国は授業料の支援目...

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