
季刊誌「朱鷺」第64号
佐渡ゆかりの俳句愛好者らで作る季刊誌「朱鷺」の第64号が発刊された。昨年他界した俳人奥名春江さんの追悼文などが掲載されている。
本紙「島の文芸」川柳選者の渡辺和弘さんによる、来島した文人についての連載「島のほそみち」は、太宰治の小説「佐渡」と、「斜陽」の題材となった愛人、太田静子と佐渡の縁について書くシリーズの1回目を掲載。
また、しばしば佐渡を訪れた俳人奥名さんの追悼文を主宰の赤塚五行さんらが書いた。〈潮の香へ開く改札夏つばめ〉〈花の闇突き鬼が舞ひ獅子が舞ふ〉など佐渡を詠んだ句や、昨年発行の俳誌に掲載された〈わたくしが毀れさうなり夜の桜〉〈重さ蓄へて落ちたる紅つばき〉などの作品を紹介し、人...
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